過払い請求を利用した任意整理
(1)過払い金返還請求を利用した任意整理
利息制限法による引き直し計算の結果、過払い金が発生している場合には、過払い金返還請求により貸金業者から過払い金の返還を受け、これを他の残債務の弁済に充てることにより、より早期に借金をゼロにすることができます。
任意整理をうまく成功させるかどうかは、完済業者に対する過払い請求が可能かどうかをしっかり調査して過払い請求をしっかり行うことができるかどうかにかかっています。
(2)おまとめローンと弁護士が行う任意整理の比較
最近では,銀行や貸金業者において,複数の無担保ローンの全てを借り換えることを条件に最高500万円~1,000万円を「おまとめローン」のサービスを行っているところがあります。
しかしながら,「おまとめローン」であってもその実質年率は11.5%~14.5%,返済期間も7年~8年と通常の家計が負担するには厳しい条件となっています。
特に,過去の返済期間が長い借入先に対しては,利息制限法による引き直しにより借入残高が相当程度減少するにもかかわらず,契約上の借入残高をそのまま借り換えることになるため,任意整理をした場合に比べて経済的負担が大きくなります。
参考として,おまとめローンと任意整理を比較したシミュレーションを載せておきますので,おまとめローンを利用して本当に支払っていくことが可能かどうか,慎重に検討して下さい。
なお,任意整理を選択した場合には,信用情報登録機関に対して信用情報が登録される場合があります。
(3)おまとめローンと任意整理のシミュレーション比較
【事 例】
| 借入残高 | 過去の返済期間 | 実質年率 | 毎月の返済額 | |
| A 社 | 100万円 | 10年 | 27.375% | 40,000円 |
| P 社 | 100万円 | 8年 | 25.55 % | 30,000円 |
| T 社 | 50万円 | 5年 | 27.375% | 18,000円 |
| G 社 | 50万円 | 3年 | 29.2 % | 19,000円 |
| C 社 | 50万円 | 1年 | 29.2 % | 16,000円 |
| 合計 | 350万円 | 123,000円 | ||
【おまとめローンの場合】
| 借換金額 | 実質年率 | 返済期間 | 毎月の支払額 | 長期間弁済をしなければなりません。 |
|
| T 社 | 350万円 | 13.5% | 7年 | 64,627円 | |
| O 社 | 350万円 | 11.5% | 8年 | 55,928円 |
【任意整理の場合】
| 利息制限法引き直し残高 | ||
| A 社 | ▲970,877円 |
過払い金 1,201,171円返還 |
| P 社 | ▲228,294円 | |
| T 社 | 119,416円 |
返還金から弁済→ 負債残高0円 |
| G 社 | 275,419円 | |
| C 社 | 436,381円 |
※このシミュレーションは,あくまでも例ですので実際とは異なる場合があります。
※任意整理の場合の利息制限法引き直し残高は,初回に50万円を借り入れて(残高100万円の場合には3年目に50万円を追加借入したものとします)約定金利相当額のみを支払った場合の仮定の計算であり,実際の取引状況によっては借入残高が減少しない場合もあります。
※計算上過払い金利息を考慮していません。
※過払い金については必ずしも計算上の金額の全額を回収できない場合があります。 ※任意整理にかかる弁護士費用・実費が別途必要になります。
» 過払い金返還請求について更に詳しくお知りになりたい方は姉妹サイト
過払い金返還専門サイト「過払い金返還.com」をご覧ください。